ポルトガル女子一人旅⑤*ポルト散策

9/13(木)

食事の後は、ドウロ川北側の歴史地区を散策します。

エンリケ航海王子広場

ボルサ宮前でエンリケ航海王子の像を発見しました。指差す方向はドウロ川です。治安もよくベンチで休憩している観光客もたくさんいました。

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像のアップです。足元には天球儀でしょうか。

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この広場の近くに、エンリケ航海王子の生家と言われる”カーザ・ド・インファンテ”があるのですが、なんとほろ酔いだったためか立ち寄るのをすっかり忘れてしましいました。帰国してから気付きとても残念。

モヌメント・デ・サン・フランシスコ教会

14世紀に建造されたという歴史あるサン・フランシスコ教会に向かいます。教会見学とミュージアムで7€、教会にしては高いですね。教会だけでよかったのですがセットしかないと言われしぶしぶ。

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教会内部は金泥装飾が有名だそうで、これでもかと言わんばかりのピカピカ。これだけの金はやはり貿易によってもたらされたものなのでしょうか。主祭壇向かって左手の礼拝堂のひとつ、”ジュッセの家系図”が見所です。残念ながら撮影はNGだったので記憶に留めますが、この豪華さは見ておいてよかったです。入場料が高いせいか?人が少なくゆっくり見学することができました。ミュージアムはあまり印象に残るものはありませんでした。

 

カテドラル

街歩きついでにカテドラルへ行くことにしました。賑やかなドロウ川沿いから離れて小道に入ると、地元の人が住んでいる場所なのか静かで少し人気のない雰囲気になりました。あまり治安の良くない感じもしたので早足でカテドラルに向かいましたが、特に危ない目に合うこともなかったです。

カテドラルの周辺はドウロ川を見渡せる丘の上に建っているため周辺の景色がよく見えました。赤屋根の街並みの美しさはリスボンよりポルトかな。

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ひときわ目立つ右上の建物は街のシンボルでもあるクレリゴス教会の塔です。今回は時間もなかったため立ち寄りませんでしたが、あそこからの景色も良さそうです。

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カテドラルが見えてきました。外観はリスボンのカテドラルに似ていますが、この教会も要塞としての役割があったため質素な造りになっているようです。12〜13世紀に建築されましたが、その後何度も改修されたようで、ロマネスク・ゴシック・バロックが混在しているようです。回廊などもあったようでしたが無料の教会内部だけ見ました。

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カテドラルとペロウリーニョ。休憩スポットとなっていますが、このペロウリーニョは罪人を吊刑にする処刑場だそうです。刑執行の際にはこの広場にも観衆が大勢集まったんでしょうね。現代の感覚では公開処刑は残酷に感じますが、歴史ドラマなど見ているとそれが当時の人にとっては当たり前であることがよく分かります。

バイシャ地区へ

時間が余ったためサン・ベルト駅の北側のバイシャ地区へ向かうことにしました。歩き疲れたのでバイシャ地区の北側にあるアルマス教会までバスに乗車です。(1.8€)

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バイシャ地区のメインロード脇にあるアルマス教会です。外観のアズレージョが見事ですが、車通りも観光客も多い場所なのでゆっくりと見ることができませんでした。おまけに小さな入り口に物乞いが座っておりとても迷惑。

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サンタ・カタリーナ通りはとても都会的なエリアで、ショッピングやカフェが並びます。人が多く、賑わいすぎていて何だか疲れました。

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お洒落なカフェもありましたが恐ろしく人が多く、1人では到底ゆっくりも出来なさそうなのでパスしました。ここ、軽食も美味しそうだったので一人旅でなければ入ってみたかった。

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こちらも外観のアズレージョが美しいサント・イルデフォンソ聖堂です。後ろで工事をしているのが少し残念。

疲れたためホテルで少し休憩することにしました。帰る前にスーパーで買い物をしていくことにしましたが、レジが大行列。これはもうポルトガル名物なので苦笑いするしかなかったのですが、驚いたのは優先レジがあること。妊婦さんや高齢者だと並ばず横入りできるようです。このシステム自体には感心したのですが、ただでさえ進まないレジにどんどん横入りされるものだから並んでいる観光客も私も少し閉口してしましました。

宿で1時間ほど仮眠をとります。

ポルトの夕焼け&夜景撮影

せっかくのロケーションなので夕焼け撮影にドン・ルイス橋を渡り対岸へ向かうことにしました。ドン・ルイス橋は歩行者の通行もOKで上層と下層どちらも歩くことができます。

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このまま下層を歩いていくことも出来ますが、せっかくなので景色が見える上層に行こうとするも橋の脇にある怪しげな小道の階段しか見つからず。

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なかなかキツい階段で、暗くて怖かったですがなんとか上層まで登ってくることができました。

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ドン・ルイス橋上層からの景色は圧巻です。ドロウ川は船の行き来が多いようで、ポルトの街並みと船を撮ってみました。ただ夕焼けの時間、こちら側からの撮影は逆光になるので、朝焼けを狙う方が撮影には良さそうです。

対岸にあるセラ・ド・ピラール修道院は橋を入れたポルトの街並み全景が見れる撮影スポットだそうなので向かってみます。

日も暮れてきて少し怖かったですが、有名な撮影スポットなのか中国人観光客が何台も三脚を立てていました。いつもは騒がしい彼らですが、この時ばかりは有り難かったです。

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少しするとドン・ルイス橋も点灯!街並みのオレンジ色に合わせて、橋も黄色っぽい暖色のライトアップが美しかったです。バタバタなスケジュールになってしまいましたが、ポルトに来てよかったとしみじみと思えた瞬間でした。

同じ道を通りリベイラ広場まで戻ります。階段が怖かったですが夜9:30にも関わらず観光客がわいわいと登ってきたためほっと一息。

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左に写っているのが先ほどまで撮影していたセラ・ド・ピラール修道院。下からみたドン・ルイス橋も圧巻です。1886年に建造された巨大アーチのこの橋はずっと見ていても飽きない美しさ。

そしてこの日もまた夕食難民になりました。一人旅の夕食は人が少ない夕方に済ましてしまおうと学んだのですが観光に夢中でまた同じ失敗を繰り返してしまいました。リベイラ広場を歩き回りましたがどこも満席で、かろうじてテラス席が空いていたあまり惹かれないピザ屋?飲み屋?で済ませることにしました。

食事はあまり期待できなさそうなので、ポルトB級グルメ”フランセズィーニャ”とビールに決定。

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味は見た目の通りのジャンキーさでしたが、空腹なのでペロリといけました。スープはトマトベースで、辛いハムとウィンナーが挟んであるパンにチーズがかかっており、かなり味は濃いめ。ビールとの相性はよかったですが、リピートはないかな?

涼しくなってきたテラスでドン・ルイス橋を見ながら短かったポルトの夜を楽しみました。騒がしい店内でスタッフの見た目も派手でしたが、一人客の私にも良くしていただき、これで9.5€だったのでまずまずの夕食となりました。

ホテルに帰ると10:30。歩き回ってせわしない1日でしたがポルトを万遍なく楽しむことができました。夜景をみれたことが何より満足です。続く。