ハプスブルク展と行く前の事前知識
期間は2019年10月19日~2020年1月26日で年明けでもまだ間に合います。
高校生の世界史の授業で勉強してからずっと好きなハプスブルク家。
去年はウィーンに行ってその歴史を存分に味わって来たのですが、なんと今度は上野で!もちろん行きます!
■行ってみた感想
混んでいる美術館は嫌なのでさっそく11月の平日を狙っていってきました。
で、驚く人人人の多さ。
えっと、、ハプスブルク家って日本でこんなに人気があるのでしょうか?というか、東京の美術館の期間展は大体混んでいるのでこれが普通なのでしょうか。ウィーンの美術館や宮殿では、展示品の数が莫大なので人も分散してゆっくりと鑑賞できたので大満足だったのですがやはり東京は仕方ないですね(泣)
本題の感想ですが、展示品の数こそ多くないもののハプスブルクの魅力がぎゅっと詰まっていてダイジェスト版として見るには十分満足でした!ハプスブルク家はオーストラリア・ハプスブルクとスペイン・ハプスブルクに分かれてしまうため、それぞれの家の所縁の品はオーストラリアとスペインに分散しています。それが上野一か所で見れるなんて何とお手軽!
■個人的に感じた見どころ
あくまで私個人がときめいたポイントが3点。
①チケットのマルガリータ
今回のハプスブルク展のチケットはマルガリータ女王!(意外!マリーアントワネットとかの方が話題になるのでは?というお節介)彼女の他にもスペイン・ハプスブルク家にスポットライトが当たっており、フェリペ4世の肖像画にも感動でした。
華やかで時代の中心にあったオーストラリア・ハプスブルク家も好きです。が、破滅への道を少しずつ進んでいくスペイン・ハプスブルク家のもの悲しい歴史も好きでして。マルガリータ女王の肖像もどことなく暗く寂しい印象を受けました。
②デューラーの作品
完全に好みですが、デューラーの作品が好きで今回もしっかり見てきました。ニュルンベルク出身のデューラーはハプスブルク家とも深い繋がりがあったようです。
デューラーの作品って本当に病的に細かいです。見ているこちらの頭がおかしくなりそうな繊細さ。彼の性格が作品に出ているんだろうなといつも思います。
③マリアテレジアとマリーアントワネットの肖像画
ハプスブルク家といえばこの2人ではないでしょうか?この日もこの2枚の絵には一際人だかりがすごく人気ぶりが伺えました。やっぱり華やかで魅力的な(個性的すぎる?)この2人は目を引きますね。
■ハプスブルク展に行く前にやっておくべきこと
最後になってしまいましたが、ハプスブルク展を楽しむにはやはり事前に歴史を知っておくことが大事だと思います!
ですが正直、世界史の教科書を読みなおすのは面倒ですよね。というかハプスブルク家の歴史は600年ほどあり、オーストラリアやスペインに分かれているので全体を網羅するのはかなり大変なのではないでしょうか。
そこで中野京子さんの名画で読み解く ハプスブルク家12の物語がお勧めです。
この本、ハプスブルク家だけにスポットを当てた内容で、かつ時系列に話が進むので歴史嫌いの方でも大河ドラマを見ている気分で読み進められると思います。
何より文章が面白い!歴史のイメージが変わります。
この本を読んで感じたのは、ハプスブルク家って大河ドラマ的な見方をするとこれほど人間味のある題材はないということ。600年の時代の中には、中世を代表する騎士がいたり、血筋に囚われすぎて破滅に向かう親子がいたり、歴史の転換期に処刑された女性がいたり、、歴史というよりは、壮大な人間ドラマが世界を巻き込んでいく感覚です。
ぜひ一読してからハプスブルク展にいくと何倍も楽しめると思います!
中野京子さんの著書は面白いのでこちらもお勧めです。