ポーランド一人旅⑧*ワルシャワのトランジッド半日観光

9/15(土)→9/16(日)

ポルトガル航空でリスボンからワルシャワへ。飛行時間は4時間弱でしたが遅延もあって空港を出れたのが19:00を過ぎていました。

翌日のワルシャワ→東京便は15:10発なので、バタバタの観光となります。

ワルシャワ(ポーランド)はユーロ圏ですが、通貨はユーロではなくズロチ、言葉もポーランド語というのが最初は少し混乱しました。これまでのスペイン語ポルトガル語は何となく英語から推測できるものもありましたが、ポーランド語は見てもさっぱり分かりません。

 

空港からは175番のバスで旧市街近くにある宿まで移動します。券売機を見つけて見よう見まねで購入します。20分券で3.4ズロチほど。

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驚いたのがワルシャワでのキャッシュレスの浸透ぶり。東欧の国と侮っていましたが、日本円にして100円程のこのバスチケットもクレジットカードが使えました。未だに駅でもクレジットカードの使えない日本は、キャッシュレスに関しては完全に遅れているなと感じました。ワルシャワでは€が使えないので5,000円ほど換金しましたが、換金なしでもいけたかなと思います。

夜の移動が不安でしたが、バスは空いていて危険な雰囲気も全くありませんでした。この後旧市街を夜の散策に出ましたが、ワルシャワの治安はとても良いようで1人で歩いていても特に問題はありませんでした。

バスからは文化科学宮殿のライトアップを見ることができました。共産時代の名残であるこの建物は「ワルシャワの墓石」と市民から呼ばれているようで、街中に突如として現れるその大きさと相まって、何とも不気味に感じました…。

今日の宿は”ドリームホステルワルシャワ”というホステルです。(※一部のサイトでは”Safestay warsaw”となっているので名前が変わったのかもしれません。)

ドリーム ホステル ワルシャワ / 海外ホテル予約はエクスペディア【Expedia Japan】

このホステル、過去に泊まったドミトリータイプの宿ではベスト3に入るほど快適でした!旧市街から近いこの立地で、とっても清潔&静か、値段は1,800円ほどという全てにおいて満足できるホステルです。

 

宿にチェックインした後は少し夜の旧市街を散策に出かけました。土曜の夜だからか、夜9時でも多くの人が出歩いていて、食事を楽しんでいました。王宮広場では火を使ったパフォーマーもいて見入ってしまいました。

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この時間でもお土産物屋さんが開いていました。ポーランド食器の可愛さに目を奪われます。

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お土産をバックパック1つに抑えなければいけなかったので買い込めず、コーヒーミルクのポットを購入。以前購入したワインボトルがスーツケースの中で割れ、荷物が赤ワインまみれになったので割れ物は中々手が出ません。可愛いいのに残念。

 

短いワルシャワ滞在を満喫したいので、思い切って宿の横にあったレストランに挑戦してみます。Zapiecek(ザピエチェク)というお店でウェイターさんは可愛い民族衣装を着ており、1人の私にも親切にしてくれました。

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サングリアとピエロギを注文します。サングリアの量が多くてびっくりしましたが美味しい。ピエロギは水餃子のような茹でたものもあるようですが、焼いたものを注文。中身はキノコ、チーズ、豚?の三種類で、量が多かったですが何とか食べきることができました。チーズが美味しかったです。ポーランド料理を食べれて満足。

宿に戻ってみると、4人部屋のドミトリーで2人しか入っていなかったのでとても快適。ベッドはカーテン付き、シャワー室も綺麗で文句なし!

 

9/16(日)

この日はショパン博物館に行こうと計画していたが、日曜日は休館のようなので旧市街と新世界通りを散策することにしました。

宿で500円ほどで朝ごはんが付けれたのでお願いしてみました。メインをチョイスできるシステムなようでハムのサンドイッチを。ボリューミーで美味しかった。

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食後はさっそく散策、まずは王宮広場です。日曜日の早朝だからか人が少なく快適な街歩きです。広場中央には16世紀に首都をクラクフからワルシャワに移したジグムント3世の碑。クラクフも中世の街並みが残る街だそうでいつか行ってみたい。右のオレンジ色の建物が旧王宮です。

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旧市街は細かい路地が入り組んでいて散策していて楽しい場所でした。すごく可愛い看板を見つけました。カフェのようですがこの時間はまだやっていないようです。

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路地の一角もとてもかわいい。北欧のようなデザインです。

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旧市街広場に出ました。広場の中心にあるワルシャワのシンボル、人魚の像です。ワルシャワを流れるヴィスワ川には人魚がいるという伝説があったそうで、街中のいろんな所に人魚のモチーフが溢れています。

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この旧市街の美しい街並みですが、第二次世界大戦で壊滅状態だったそうです。そこからワルシャワ市民が忠実に再現して復元して現在の姿になったようですが、こんなに美しい街を破壊するなんて戦争は虚しいですね。

砦跡のバルバカンへやってきました。16世紀の半ばに建造された砦で、17世紀半ばには実際にスウェーデン軍の侵攻をここで受け止めたとか。旧市街から目と鼻の先ですが、よく食い止められたものです。そしてこのバルバカンも戦後に復元されたものです。砦の先は新市街が広がりますが、ここでUターンします。

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旧市街を回れる馬車もありました。もちろん貧乏旅の私は歩きますが…。

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旧市街のお洒落なカフェと街並みです。ここ旧市街を歩いてみて感じたことは、この街はすごく意識して美しい状態を保たれているということ。ゴミは落ちていないし落書きもない。一度は戦争で破壊された街を忠実に復元した市民のワルシャワへの愛が今でも感じられます。

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歩いて聖十字架教会を目指します。クラフク郊外通りにはショパンの曲が流れるベンチが置かれていました。ワルシャワの空港の名前もワルシャワフレデリックショパン空港ですし、ショパンワルシャワ市民にとって誇りなんですね。日本でいう高知龍馬空港みたいな?

聖十字架教会の前で警察が交通整理をしていると思ったら、映画の撮影をしていました。軍服のような人もいるので戦争物のようですが、何という作品だったのか気になります。

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聖十字架教会はちょうどミサの最中でした。後ろの方でミサを見学していましたが、若い人の参加が多いように思いました。それもそのはず、ポーランドは国民の大半が敬虔なカトリック教徒だそうです。

ミサが終了したので柱に埋められたというショパンの心臓を見にいきました。”CHOPIN”と書かれていたので間違い無いかと思いますが、信者の方もまだ大勢残っていたので撮影はやめておきました。パリで活躍していたショパンは故郷ワルシャワを離れた後、戻ってくることが出来なかったそうで死後心臓だけがこの教会に安置されています。そしてあれだけの曲を生み出したショパンが39歳で亡くなっていたということにも驚きました。

この後カフェでお茶をし、ショパン空港に向かいます。比較的空いていたのでショパン空港での搭乗手続きもスムーズでした。短い滞在で行動範囲は限られましたが、ポーランドを少し味わうことができました。歴史的にみても複雑な特徴を持つこの土地にはまだまだ見るべき場所があるように感じました。またいつか!