ダビデ像のダビデって誰なの。

フィレンツェのアカデミア美術館で

ミケランジェロダビデ像を見てきました。

 

見た人が誰もが思う感想かもしれませんが、本物のダビデ像って大きいんですねー!

そして筋肉が美しい!ずっと見ていられます。

彫刻も作れる、絵画も書けちゃうって改めてミケランジェロは偉大です。

 

さてダビデ像に感激でしたが、

「あれ、ダビデって誰?何した人?」(お恥ずかしい・・)

というレベルなので調べてみました。

 

↓写真も綺麗に撮れました( ˘ω˘ )♪

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 ダビデとは誰なのか?

ダビデって実在した歴史上の人なの?神話の中の人なの?というのが最初の疑問でしたが、ダビデは「旧約聖書」に出てくる人物です。

旧約聖書」には、イスラエル民族の歴史が書かれているのですが、ここにダビデイスラエルの王として登場します。

 

なぜダビデは王となったのか

ダビデが出てくる少し前の時代に遡ると、イスラエル人はエジプトから、約束の地であるカナンにやってきます。

しかしカナンに来たものの、周辺の民族の侵攻が絶えません。

イスラエル人は絶対的な力を持つ王を求めるようになります。

そこで神から遣わされた預言者サムエルによって、王となったのがサウルです。

サウルは王として力を奮いますが徐々に暴走気味になってきます。

それに見かねたサムエルが次の王として見つけたのがダビデだったのです。

 

ダビデは何をやったのか

ダビデは羊飼いの少年でした。

そこから王サウルの元に仕えるようになり、ペリシテ人ゴリアテと戦いで勝利し名声を得ます。

投石の一発でゴリアテを倒してしまうのですが、ミケランジェロの「ダビデ像」はこの時の姿だそうです。

(あ、左手に持ってるの石だったのね。笑)

どんどん勢いをつけるダビデに対し、びびってしまったサウルはダビデを暗殺しようとします。

しかしダビデに逃げられ結局サウルは自害。

その後、生き延びたダンテによりイスラエルは統一されるのです。

 

人間らしいダンテの一面

投石で敵を一撃するエピソード等は完全に桃太郎さながらのお伽噺っぷりですが、意外に人間味のある一面もダンテにはあるようです。

ダンテは10人前後の妻がおり、子供も40人ほどいたそう。多っ!

しかし婚姻関係にあったサウル王の娘ミカルとは子供はもうけず避けていました。

完全に政略結婚ですね・・

さらに人妻であったバド・シェバと不倫し、その旦那を戦場に行かせて死なせた上、バド・シェバと結婚し子供を作るという鬼畜っぷり。

また子供の一人がダビデに対して反乱を企てると、自ら子供を殺すというw

もう滅茶苦茶ですね。

余談ですが、バド・シェバとの間の息子、ソロモンが次期の王となります。

(そう!あの有名なソロモンがここで出てくる!)

 

ダビデは実在したのか

ダビデは実在したという説が有力のようです。

が、そもそも「旧約聖書」が

神と民との契約

という現実とはかけ離れた内容なため、歴史上の人物というよりはお伽噺の中の英雄といった印象を受けました。

例えるならば、

モーセが杖を掲げると道ができたのだ・・!

の流れで、モーセ=歴史上の人物だ、とは思わないじゃないですか・・

それと同じような感覚です。

 

ミケランジェロダビデ像

ミケランジェロの生きたルネサンス期は、

古代ローマの彫刻がざくざく掘り起こされていた時代です。

生き生きとして肉体的な古代ローマの彫刻を見て、ミケランジェロは大いにインスピレーションを受けたんでしょうね。

ルネサンス(=再生)の意味がしっくり!

 

美術品も背景をしっていると楽しさは倍増です。

よく見るとダビデが敵を狙っている緊張まで伝わってきそう。

アカデミア美術館でダビデ像を見てみてください( ˘ω˘ )♪

 

 

イタリア旅行前に読んだ本達です( ˘ω˘ )♪