神曲② ダンテが新曲に込めた意外なお話

神曲の『地獄篇』も読み進んでいき、第七の圏谷までやってきました。

まあ、あれよこれよと色んな種類の地獄が次々に出てきて気が滅入ります笑

 

ここで気になった解説部分を。

ダンテは少壮有無の政治家であったが、その彼が政変により突如として郊外追放の憂き目にあった。抜群の能力があり正義感の強い人であっただけに、胸中には公憤が燃え、私怨がわだかまったことと察せられる。ダンテはその恨みを地獄篇の詩にはらした。

 ええ…地獄篇を描いた理由は、現実世界の怒りからだったのか…

(もっと高尚な理由だったのかと。)

当時のフィレンチェは教皇派と皇帝派に分かれて対立、さらに教皇派の中でも白党・黒党に分かれて対立しており、白党に属していたダンテは抗争に敗れ国外追放となっている。

この時、ダンテは37歳前後。油に乗っている時期だったんですね。

 

怒り爆発のダンテは、その怒りを地獄篇にぶつけ、自分を非難した人物達を地獄に落とします。

これ当事者だったら嫌すぎます笑。自分が地獄に落ちて、苦しむ様子も克明に表現されてるとは…。ちょっと気味が悪いですねorz

ダンテのイメージがちょっと陰湿な(笑)イメージになりました。